概要と特長
20℃の環境下、わずか3分間で硬化。水や油漏れもOK。
現代の補修工法に革命的な技術躍進をもたらしたスーパーラピッドはその名の通り、燃料が流れ出しているロケットや航空機の燃料タンク、化学産業の石油タンクやパイプ等、瞬時の補修で恒久の修理を可能にします。チタンを含有するスーパーラピッドは、約3分間で硬化し、半永久的な補修がワンタッチで可能です。 燃料タンク、コンプレッサー、ラジエーター、トランス、ポンプ、各種のパイプなど、機械やエンジンの心臓や動脈ともいうべき部分に故障が発生した時、スーパーラピッドはまさに緊急事態に対応する最強の接着剤です。 施工法は簡単で、施工応用範囲は標準型以上に広範囲となります。耐摩耗性に優れ現在のところ接着補修充填剤でこのスーパーラピッド以上のものはありません。
スーパーラピッドの物理的特性
圧縮強度 | 188N/mm2 |
---|---|
ブリネル硬度HB10 | 109 |
引張強度 | 44N/mm2 |
曲げ強度 | 109N/mm2 |
引張せん断強度 | 25N/mm2 |
単体耐熱性(数分間レベル) | 約360℃ |
比重 | 2.9 |
溶着完了時間 | 20℃で3分 |
ベース剤と活性剤の混合比率 | 1:1(容積比) |
引火点 | 510℃ |
塗布量と塗布可能面積 | 1kgを6mmの厚さに塗ると574cm2 |
スーパーラピッドの使用手順
-
粗目のサンダーやヤスリ、ワイヤーブラシ等を用い必ず錆・塗料・メッキ等を完全に除去して、粗目の下地を作ります。その際、滑らかにするのではなくザラザラにあらして下さい。
-
ベロメタルクリーナーを布あるいはブラシ等に十分に含ませ補修箇所をきれいにします。
-
ベース剤及び活性剤を各容器の中で完全に撹拌してください。冬季など低温時あるいは長期保存後は中身が硬くなっていますから、ドライヤーで温風を吹き入れてから撹拌してください。スーパーラピッドに関しては、温めた後すぐに使用される場合、常温程度に冷やしてから混合してください。
-
計量する必要はありません。目視で構いませんので混合板の上に容積比1:1でベース剤と活性剤を別々に置きます。
-
混合板の上でベース剤と活性剤を色ムラが無いように、1分以内で手早く強く押し付けるように混合します。
-
補修箇所の長さに合わせて切断した補強テープの中央部に、混合したスーパーラピッドを6mm以上の厚さで塗布します。(6mm厚以上推奨)
手にこれを乗せ、表面につやが出来て“温み”を感じてから補修箇所にあてがい、お椀状になるように周囲から約3分間押さえておきます。冬季など低温時には補修箇所に予め温風を吹き付けるなどして予熱します。
※スーパーラピッドの特長は短時間で硬化し、そのまま恒久的補修を完了するので標準型による上塗りは不要です。
※スーパーラピッドは水、油等が漏れているとき、あるいは短時間に補修し運転を継続する場合など緊急時にその特長を発揮します。